東日本大震災:原子炉止めるべき 日本科学者会議事務局次長・岩本さん講演会 /奈良

元京都大学原子炉実験所教員で日本科学者会議事務局次長の岩本智之さんの講演会「福島原発で今何が起こっているのか?」が22日、大和郡山市高田町の市民交流館であった。県保険医協会反核平和委員会などが主催、会員らが熱心に耳を傾けた。 バレンシアガ

 岩本さんは、過去に国会で津波による事故の危険性が追及されていたことを例にあげ、今回の福島原発の事故が「想定外」と言われることについて「想定そのものがおかしかった」と指摘した。ハンドバッグ

 さらに、原発の償却期間が30年とされることから「少なくとも40年を超えているような原子炉は止めるべきだ」と主張。「ただちにすべての原子炉を停止するのは難しいが、小規模のものでも太陽光や風力発電をたくさん設け、火力などと組み合わせれば電力需要をまかなうことは不可能ではない」と訴えた。 ブルガリ

 講演後、参加者から「今後、チェルノブイリのようになる恐れはないか」と質問があり、岩本さんは「正直、分からないが、溶融した核燃料にウランの固まりがあれば再臨界が起こりうる。処理は大変困難で、これからの半年か1年は大勝負だと思う」と述べた。