やわらか銀行・キノコ…ネット犯罪はびこる隠語

昨年の下半期(7〜12月)に、18歳未満の少女らがインターネットの交流サイトを通じて被害に遭った性犯罪など811事件を警察庁が分析したところ、約2割で少女らが「隠語」を使って誘い出されていたことがわかった。ショルダーバッグ

 監視を強めるサイト側の目をかいくぐるためとみられる。隠語の使用は急増しており、同庁で注意を呼びかけている。

 警察庁によると、無料ゲームや自己紹介などのサイトを通じて、少女らが性的暴行や児童買春などの被害に遭う性犯罪は年々増えており、昨年下半期は過去最多になった。 ミュウミュウ

 多くの交流サイトでは、利用規約でアドレスや電話番号、売春や薬物取引に関する記載を禁じている。

 サイトの運営側ではパトロールする人員を増やすなどの対策を進めており、該当する書き込みを見つけ次第、削除している。

 ところが、こうした監視をかいくぐるため、隠語を使ったやりとりが急増。例えば、連絡を求める携帯電話の「090」をかな入力のまま「わらわ」と打ち込むケースのほか、アドレスの携帯会社名を示す部分を、ソフトバンクは「やわらか銀行」、ハンドバッグNTTドコモはキノコのマスコットキャラクターを使っていることから、「キノコ」などと表記していた。