榮倉奈々&岡田将生、遺品で命つなぐ…映画「アントキノイノチ」

 映画「アントキノイノチ」(瀬々敬久監督・今秋公開)に主演する岡田将生(21)、榮倉奈々(23)がこのほど、ロケ地の山梨・北杜市でスポーツ報知の取材に応じた。遺品整理業の仕事を通じ、人の命と向き合う2人の若者の物語。撮影中に東日本大震災に遭遇し、今も気持ちの整理がつかないくらいの衝撃を受けたという。
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 3月11日、大地震が発生したときは、ちょうど映画のロケ中だった。「何が起こったのかよく分からなくて、家に帰ってニュースでやっと状況を知ったときは動けなくなりました」と岡田。翌日も予定通り撮影に臨んだが、しばらくは「撮影していていいのか。ほかにできることがあるんじゃないのか」と自問自答する日々だった。

 出世作となった09年の映画「重力ピエロ」は仙台が舞台だった。撮影では地元の人々のお世話になった。「それだけにショックは大きかった」。しかし、今回の映画も命と向き合うことがテーマ。「これをよりよい作品にして被災者の方にもいつか見ていただければ」との思いで、今月16日のクランクアップまで全力を傾けた。格安Bottega Venetaボッテガヴェネタ

 2人は実在の整理業者の仕事にも立ち会うなどして、“命の現場”に向き合ってきた。過去の事件により、心に大きな傷を負ったヒロインという役に榮倉は「どう取り組んでいいのか、役の気持ちを考えすぎて毎日、頭の中がパンクしそうでした」。シャネル

 被災の光景を目にして、繊細な心がさらにかき乱された。「『生きている私たちがしっかり生きないでどうする』という思いを持ちましたが、正直気持ちはまだ揺れてます。前向きにとらえられるときもあるけど、日によって波があります」。それだけに、この映画には「人との絆や過去から未来へつなぐ命みたいなものを伝えたい」という思いを込めている。

 2人は今回が初共演だが、冗談を言い合えるほど息はぴったり。岡田が「榮倉さんが2つ年上だけど、失礼ですが同級生みたい」と言えば、榮倉も「目がビー玉みたい。子供みたいな純粋な目ってこと。良かったね」と応酬していた。共演は原田泰造、松坂桃李、柄本明、檀れいら。

 ◆海外映画祭狙う 平野隆プロデューサーによると、震災については、ロケ地や撮影スケジュールの変更などの影響が出たという。映画の内容についても「残された者がどう生きるのか、一歩踏み出していくきっかけになれば」と今回の震災と重ね合わせた。平野プロデューサーは昨年手掛けた「雷桜」を釜山国際映画祭に出品しているが、今回も海外映画祭への参加を目指している。シャネルのバッグ